ラリージャパン非公式観戦ガイド

2026年大会は5月31日に終了しました。ここは終了した大会の記録です。次回大会の日程は未発表です(2026年8月2日時点)。
非公式当サイトは非公式のファンサイトです。大会公式サイトではありません。 公式情報は rally-japan.jp を参照してください。

ラリーカーの規則

最上位のRally1、その下のRally2、そして2027年から置き換わるWRC27。 FIAの技術規則そのものから、数値の裏が取れたものだけを並べます。

項目Rally1 Rally2WRC272027〜
最低重量1,180 kg1,230 kg1,230 kg
同・乗員込み1,350 kg1,390 kg1,390 kg
吸気リストリクター内径35 mm32 mm32 mm
圧縮比の上限12.5:1規定なし10.5:1

上のクラスのほうが軽い

最上位のRally1は、その下のRally2より50kg軽い (1,180 kgに対して1,230 kg)。 速いクラスほど重装備で重くなりそうなものですが、逆です。 軽さは、そのままコーナーの速さと加速に効きます。

吸気を絞るリストリクターの内径も、Rally1が35mm、 Rally2が32mm。エンジンに入る空気の量が出力の上限を決めるので、 この3mmの差は小さく見えて効きます。 軽くて、より多く空気を吸える——これがRally1が最上位である理由の、規則側の答えです。

2027年の最上位は、Rally2と同じ重さになる

2027年から最上位はWRC27に置き換わります。その最低重量は1,230 kg、 リストリクターは32mm。 どちらも現在のRally2とまったく同じ数値です。

偶然ではありません。規則の最低重量には、FIA自身の注記が付いています。

Note: the minimum weight of the car could be adjusted to achieve the same performance level as Rally2 type cars (at the discretion of the FIA).

車両の最低重量は、Rally2型の車両と同等の性能水準にするため、 FIAの裁量で調整されることがある。(付則J 第262条(2027年))

圧縮比の上限も12.5:1から10.5:1へ下がります。 最上位クラスを速くするのではなく、Rally2に合わせにいくという方向がはっきり読み取れます。

リストリクター内径には this diameter may be revised at any time without notice within a limit of +/-1mm) ——予告なく±1mmの範囲で見直されうる、との但し書きがあります。 2027年の規則はまだ動きます。

ここに書いていないこと

排気量は載せていません。よく「1.6リッターターボ」と紹介されますが、 付則Jの該当欄は「ホモロゲーション公認書による」で、規則そのものは数値を持ちません。 公認書は公開されていないので、当サイトからは裏が取れません。

Rally3・Rally4・Rally5(付則J 第260条)も載せていません。 1つの表に等級が列で同居しており、どの数値がどの等級のものか、 機械で読むと取り違えます。取り違えても数字は出てしまうので、載せないほうを選びました。

ハイブリッドについて。Rally1の規則には It must be possible to fitt hybrid system as specified in article 505 of the 2024 Rally1 Homologations Regulations. という条項が残っており、「装着できること」が要求されています。 装着した場合は完全なEVモードで走行できることも求められます。 競技での使用状況までは、この文書からは分かりません。

出典

いずれもFIAが公開している付則J(Appendix J)の条文そのものです。 数値は tools/harvest_fia.py がPDFから機械的に取り出しており、 手で書き写していません。

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